小野歯科医院
お子さんの「口臭」気になったことありませんか?
毎日歯磨きしているし、仕上げ磨きもしているのに子どもの口臭が気になる。
そんな親御さんの声をお聞きすることがあります。
大人の口臭の主な原因は「歯周病菌」によるものですが、
お子さんの場合はその他にもさまざまな原因があります。
思春期の子どもは気持ちもデリケートですから、適切に対処させるために
歯科医院を定期的に受診して、前向きに対処していくようにしましょう。
①口呼吸
お子さんの口臭の原因で最も多いのが口呼吸です。
睡眠時や無意識に鼻呼吸をしているのですが、いつも口で呼吸する習慣がついてしまうと
口呼吸になってしまいます。
口呼吸になると口腔内が乾燥してしまうため、唾液による殺菌作用が働かず
口臭が出やすくなります。
また口呼吸はウイルスや細菌を吸い込み、疾患にかかりやすくなってしまうという
リスクもあります。
さらに将来的な歯並び、噛み合わせの乱れも起こりやすくなるため、
常に口呼吸をしたり、口唇閉鎖不全がある場合には歯科を受診しましょう。
口を閉じる筋肉が弱かったり、単に口で呼吸する習慣がついているだけの場合は、
ガムを噛んで口まわりの筋肉を鍛えたり、睡眠時に口に貼るシールを使用する
などの解決策があります。
鼻づまり・鼻炎・アレルギー性鼻炎や喘息などの、呼吸器に関わる病気がある場合、
鼻呼吸がうまくいかない状態に陥り、口呼吸になる場合もあります。
睡眠時無呼吸症候群やいびきがある場合も、口呼吸している可能性があります。
鼻づまり関連は耳鼻咽喉科と歯科との連携の分野ですので、
歯科医院と耳鼻科と両方に通院する必要があります。
歯並びが乱れ、上顎前突、要するに出っ歯の状態にあると、口が閉じにくい状態になるので
口呼吸が発生することがあります。
歯並びが原因で発生する、口ぽかん状態や口呼吸による口臭もありますので
早いうちに歯科医院や矯正歯科を受診することが大切です。
糖尿病疾患や、風邪や消化器系の疾患でも口臭が発生することがあります。
薬を飲むことで胃腸に負担がかかり、消化器系からの口臭が発生する場合もあります。
消化器系の疾患が原因のこともあるのでこの場合は注意が必要です。
糖尿病は歯周病のリスクファクターでもあるため、糖尿病疾患の方は
何もなくても定期的に歯科を受診し口腔内をケアすることがとても大切です。
もちろん、虫歯や歯周病、ストレスで歯肉炎などになると口臭が発生します。
小学生頃のお子さんは仕上げ磨きを嫌がることが多くなりますが、
おとなの仕上げ磨き、フロスは10歳頃まで必要だといえます。
もちろん、キムチやにんにくを食べた時にでる口臭や、
そもそも気にする範囲ではない「生理的口臭」が原因のこともあるので
一時的な場合は気にしすぎなくてよいでしょう。
ガムを噛むことで唾液の分泌を促すと、虫歯リスクもさがり、口周りの筋肉も
鍛えられます。ガムはキシリトール100%のものが良いでしょう。
ガムが噛めないお子さんには、キシリトールのタブレットも効果的です。
また、舌が白い場合には舌ブラシの使用も良いでしょう。
舌は非常に柔らかい粘膜なので、大人でも起床時の1日1回。
お子さんの場合には数日〜数週間に1度で良いでしょう。
舌の上の白いのは完全には取れないので、大まかに取れればそれで十分です。
もちろん舌が赤くヒリヒリするようなら使用は控えてください。
当院にも口腔ケアグッズを揃えてあります。
ご興味のある方はぜひご覧にいらしてください。
